仙台地裁は25日、社保庁不当解雇撤回闘争秋田事案の第18回口頭弁論を行いました。
傍聴行動には55名の支援者が集まり、弁論を見守りました。
弁論では、加藤弁護士と狩野弁護士から最終準備書面の補足説明がなされるとともに、4人の原告が最終陳述を行いました。
小畑さん「分限免職処分は、国側が組織を優先した結果の不当なものであることは、今までの弁論等で明白です。この処分の取消しは私たち当事者だけでなく、ずっと応援してくれている仲間のためのものでもあります。この先、私たちが何の気兼ねもせずに、進退を決め、自由に生きていけるよう、公正な判決を望みます」
鈴木さん「仕事を失うことはとても過酷なことです。家族にもたくさんの迷惑や心配をかけました。毎日の生活に追われ、あっという間の7年のようでしたが、立ち止まり振り返ってみると大変長く感じられます。私は懲戒処分さえ受けていなければ分限免職にならなかったと自信を持ってはっきりと言えます。裁判所にはこれまで明らかになった事実を形式的ではなく、きちんと実態を判断することによって公正な判決をしていただきたいです」
淡路さん「社会保険庁の不祥事に、私も一職員として責任を感じ、年金制度への信頼回復のために、精一杯取り組んできたつもりです。職員の首を切ることが、根本的な解決策ではないのに、国民への見せしめとして、この乱暴な大量処分が行われたと思っています。この裁判のおかげで、免職処分がどのようになされたのかを知ることができ、明らかにされた事実をもとに、必ず免職処分が取り消されると信じています」
高橋さん「年金記録問題で来訪者があふれた時なども積極的に窓口対応にあたり、記録問題の解決に当たってきました。年金行政の信頼回復に少しでもつながるようにと頑張ってきました。公平な立場で判断して頂ければ私たちの主張をご理解頂けると信じ、早期に分限免職を取り消す判断を心からお願いします」
裁判長は「主張立証は尽くされた」として、この期日で結審としました。
判決は、来年1月10日(水)午後1時10分から仙台地裁で言い渡されます。